【心配いらない】偏差値が50台の中堅大卒でも中小企業診断士への合格は可能

中小企業診断士の難易度〔偏差値が50台の中堅大卒で合格できるか〕

中小企業診断士の合格率は4%と合格率が低い資格す。

忙しく働きながらも中小企業診断士の合格を目指し、勉強を続けるサラリーマンの中には、高学歴と呼ばれるような有名大学出身の方であれば、さほど、この4%という合格率にビビることは少ないかもしれません。

しかし、平凡な大学を卒業した筆者のようなものだと、4%という中小企業診断士の合格率の低さにもなると合格できるイメージが持てずに、初めは半信半疑のまま勉強を続けていたことを思い出します。

そこで、筆者からの目線という名の独断と偏見から、偏差値50台の中堅大卒でも合格できるのかについて綴っていきます。

中小企業診断士である筆者の学歴

慶応大学や早稲田大学、一橋大学など誰もが知るような有名大学を卒業しているわけではありません。

東京大学や京都大学といった名前が出てこない時点で、学力がそれほど高くないことを察していただけると幸いです。

出身大学の偏差値

高校も進学校にいけるほどの学力を備えていませんでしたので、偏差値50程度の普通科に通っていました。

その後、大学もFラン大学ではないものの、人に誇れるような学校ではなく、高校時と同様「中の中」で、当時の曖昧な記憶を呼び起こすと、偏差値は52だったと思います。

類は友を呼ぶとはこのことで、勉強なにそれおいしいの?と言うようなスタンスを持つ大学の友達が多かったです。

ここまでくればおわかりかと思いますが、勿論「文系」です。

学科は経営学部で、ほとんどゼミにはいっていませんが、そこで習っていたのはTQM(トータルクオリティマネジメント)でした。

ちなみに、国語が唯一の得意科目でセンター試験でも現国だけは満点をとれていたほどです。

中小企業診断士の試験受験歴

プロフィールにも記載していますが、中小企業診断士の一次試験を4回、そして二次試験を6回も受験しています。

中小企業診断士の二次試験になぜこんなにも苦戦するハメになってしまったのか。

国語が得意だと大きな勘違いをし、中小企業診断士の試験で求められている国語力をしっかりと把握しようとしなかったことだと考えています。

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中小企業診断士への合格の可能性

中小企業診断士試験の受験歴が物語っているように、筆者にとって中小企業診断士は結果として、とても高いハードルでした。

もちろん、自分自身でも中小企業診断士の二次試験を6回も受けるほど長期化するなど予想できなかったです。(予想できるはずがありませんよね)

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中小企業診断士であるA先輩の学歴

会社のパイセンであるA先輩も中小企業診断士を取得しています。

同じような境遇でしたので、A先輩に話を聞いてみました。

出身大学の偏差値

偏差値51の中堅大学を卒業しています。外国語大学なので、英語がめちゃ得意とのことでした。そのため、中小企業診断士の一次試験科目にある経営法務の条文はイージー問題だったとのことです。

私は英語が大の苦手でいつも勘で答えていたため、とても羨ましかったです。

英語できるとカッコイイですよね・・。

筆者と同様に、大学では堕落した生活を送っていたそうです。類は友を呼ぶということわざは、友達だけでなく会社までにも波及する効果を持っていたのかと、今回インタビューをして感じました。

話を戻すと、筆者と同程度の偏差値50程度の大学ですので、学力的にはほぼ同じレベルであると言えます。

中小企業診断士の試験受験歴

中小企業診断士の一次試験1回、二次試験を2回で合格を果たしています。

ちなみに、筆者の数年後から勉強を開始したのですが、あっさりと追い抜かれていった時は、なんとも言えない感がありました。

しかも、A先輩は中小企業診断士の2回目の二次試験直前に自身の結婚式を控えており、それほど多くの勉強時間がさけるとは思えない状況下のなかで、軽々と合格していきました。

中小企業診断士への合格可能性

理にかなった勉強をすれば誰でも合格できるよ、だそうです。

言っていることが・・・、ゆ、ゆ、ゆ、優秀すぎます。

同じ学力レベルで、同じ職場なのにこれほども受験回数に差が出たのでしょうか。同レベルに見えて、中小企業診断士を取得する勉強過程において、大きな隔たりがあることに気が付けた方は、中小企業診断士の取得はそれほど高くないはずですので、はりきって勉強していきましょう。

分からなかった方も安心してください
最後に筆者の答えを用意していますので、まずは読み進めましょう。

中小企業診断士であるB上司の経歴

なんと、A先輩だけでなく筆者の直属の上司であるB上司も中小企業診断士を取得しています。

A先輩にインタビューをして帰ろうとしたら、B上司にちょっと来いと言われて、仕事で何かしでかしてしまったのかと、内心バクバクしながら行くと、俺のインタビューの番だろと待っていました。

そんなこんなで、最初は載せる予定のなかったB上司の経歴をご紹介します。

ありがたいお話をとてもしっかりと聞いてきたので、詳細に載せていきます。

出身大学の偏差値

筆者やA先輩同様に、大学の偏差値は52だったそうです。

しかし、B上司は筆者が住んでいる街で一番の進学校の高校に通っていました。そういった意味では、筆者のような落ちこぼれではなく、もともとのスペックが高いと思います。

学部は経済学だったので、中小企業診断士の一次試験科目になっている経済学・経済政策は得意だったんですよね、と聞いたら、大学は遊ぶために行くところだから、試験勉強した時に初めて知ったと言っていました。

Oh….。この辺は、筆者と全く一緒です。ですよね、ですよねと共感した姿を浮かべた人も多いのではないでしょうか。

大学生活ってモラトリアム期間なので、遊んでなんぼだよな~と自分を正当化してしまいました。

中小企業診断士の試験受験歴

トータルで7年で、中小企業診断士の1次試験が6回、2次試験が2回という試験受験歴となっています。

B上司の場合は、1次試験を合格するまでの期間は長かったものの、2次試験は1発ではなかったものの、2回目ですんなりと合格に至っています。

中小企業診断士の一次試験受験歴の詳細

本当にかなり細かいところまで、教えてくれたのでそのままお伝えしたいと思います。

旧制度(一次試験8科目制度の時代)

旧制度とはH17年以前の試験を指していまして、中小企業診断士の一次試験が8科目と今よりも1科目多い上に、科目合格制度が存在していなかったので、とてもハードだったそうです。

筆者は受験していないので、よく分かりませんが、7科目でもつらいのに、さらにもう1科目は完全に鬼試験ですね。

  • H16年不合格
  • H17年不合格
現制度

H16~20年までは、日本マンパワーのテキストを使って独学で合格を目指し頑張っていました。

しかし、なかなか合格に至らないため、新たな打ち手を探してクレアールの通信講座を活用し、みごと中小企業診断士の一次試験とっぱと相成ったそうです。

  • H18年経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策(科目合格2つ)
  • H19年運営管理(科目合格1つ)
  • H20年経営法務(科目合格1つ)
  • H21年合格(経済学・経済政策76点、財務・会計84点、企業経営理論67点、経営情報システム56点、中小企業経営・中小企業政策82点と5科目が60点越え)
  • H22年未受験

中小企業診断士の二次試験受験歴の詳細

1次試験合格年そして、一回目の2次試験であるH21年は、一次試験の流れのままクレアールを活用していたそうです。

あまり良い結果とならなかったので、MMCと呼ばれる中小企業診断士試験専門の予備校(通信)に変更し、見事合格を勝ち取りました。

  • H21年不合格判定:組織・人事B、マーケティングB、生産・技術C、財務・会計B
  • H22年合格

中小企業診断士の合格可能性

最後に、B上司からの核心をつく言葉をもらえたので、そちらも掲載したいと思います。

中小企業診断士であるB上司からのコメント

偏差値が50台の大学レベルからすると、中小企業診断士の合格率4%はかなりの難関では?と感じる。(自分の能力としては)

特に、中小企業診断士2次試験は、つかみどころのない(取り組みづらい)勉強か?と。

理由として、1次試験は、6割正解であれば合格という明確な基準があるので取り組みやすいと思う(自分はかなり落ちましたけど笑)一方で、2次試験は論述であり正解があるようでない、また1次試験の知識を活かす、という点がどこまで忠実に採点に活かされているのか?が自分の受験経験からは、正直、不明瞭だと感じました。

つまり、「人」が採点するので、バラつきがないか?といった点。

ただ、1次試験、2次試験通じて、自分なりの中小企業診断士試験の分析は「習うより、慣れろ」というスタイルを掴むこと。

中小企業診断士の知識、ロジカルな考え方、手段などをライフスタイルにするような意識が必要なんじゃないか、と思います。

日頃の経済やビジネスに対して、関心がないとなかなか合格できない、、、そんな風に思いました(単なる暗記やテクニックだけでない、、、うまく言えませんが、、、)。

さすが、我が上司です。

中小企業診断士の2次試験は不明瞭だと感じていると言いながらも、中小企業診断士としての考え方をライフスタイルにとりいれることや、単なる暗記やテクニックだけでは合格ができないと述べています。

これは、まさに筆者がお伝えしている中小企業診断士の本質をしっかりと理解したうえで、試験問題に取り組めているのかといった点と同義です。

当たり前と言えばそれまですが、まさか同じような話がこんなにも自分自身の近くの人から聞けるとは考えてもいませんでした。しかし、やっぱり中小企業診断士試験で一番必要なことは、本質を理解する事なんだとも改めて確認できました。

中小企業診断士の勉強中であるCさんの経歴

中小企業診断士の勉強をしていた際に、利用させていただいた無料勉強会で一緒になったCさんについてご紹介します。

出身大学の偏差値

筆者が知る中で、最高学歴ではないかと思われる中小企業診断士の勉強中であるCさんは、東京大学や京都大学までではないものの、次点には登場するような超有名大学です。しかも、理系ですので、学部の偏差値はハンパなく高いことは、おわかりいただけると思います。

筆者のように偏差値が低い大学とは比べものにならないくらい、というよりも比較するのが申し訳ないくらいです。

中小企業診断士の試験受験歴

中小企業診断士の一次試験の受験回数はわかりませんが、その当時で二次試験を12回受けていると言われていました。

筆者の6回も相当なものですが、さらにその上をいくとなると、精神的にもつらいなか、頑張られているのが痛いほどわかりましたし、一緒にぜひ合格したいと絆のようなものを勝手に感じました。

仕事が忙しくなってしまったため、途中から中小企業診断士の無料勉強会に筆者は顔を出さなくなったので、Cさんと顔を合わせなくなってしまったのですが、合格を目指して現在も頑張っていることを風の噂でききました。

中小企業診断士に合格されることを切に願うばかりです。

中小企業診断士の合格可能性

はじめは、いくら合格率が4%といえども、偏差値の高い有数な大学を卒業しているため、中小企業診断士がこれほどまにでもハードルが高いとは夢にも思わなかったそうです。

高学歴であり学力は間違いなく筆者やA先輩やB上司よりも高いのは明らかなのに、なぜBさんはこれほどまでにも受験が長期化してしまっているのでしょうか。

中小企業診断士の合格可能性に関する共通項

筆者が中小企業診断士の二次試験を6回も受けてきた経験から、合格に必要なことは、中小企業診断士に求められる本質をしっかりと理解できるかどうかにつきるのではないかとの結論に至りました。

A先輩が合格した後に、中小企業診断士の二次試験は設問ごとの部分解をみるべきではなく、事例企業全体で俯瞰した場合、どういった提案が最適解なのかを考える癖をみにつけることが求められていると言われました。当時はよく理解できませんでしたが、合格年度にはその意味が痛いほど理解できるようになっていました。

今も中小企業診断士の合格を目指して勉強しているCさんはこの視点がまだ弱く(当時ですが)、設問や与件の非常に細かい部分などにとてもこだわっていたのです。

俯瞰するという言葉は、Cさんも当然理解してはいるものの、中小企業診断士の試験の本質を自分の腹に落ちていないことが原因で、目が行きやすい細かい論点にこだわっていたのではと推察します。

そのため、本質を理解できているかどうかによって、中小企業診断士の合格は大きく変化すると実感しました。

中小企業診断士とは

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結論

今回は、偏差値の高い大学卒のCさんを分かりやすい例として出しましたが、一般的に考えて高学歴の方の方が合格しやすいのは事実です。

しかし、筆者やA先輩、B上司のように偏差値が50台の中堅大卒でも中小企業診断士の試験が求める本質をしっかりと腹落ちさせたうえで、がむしゃらに勉強に取り組めば、合格は必ずできます。

確かに中小企業診断士合格へのハードルは高いですが、偏差値がそれほど高くない大学出身の方でも、頑張れば絶対に手が届く試験です。

一人でも多くの中小企業診断士試験の受験者がこの記事を通して、なお一層の勉強に励んでいただけるならば、これほど嬉しいことはありません。

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aerozol

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