中小企業診断士とはどんな仕事〔独立を目指し勉強中の方におすすめ〕

中小企業診断士│過去問(解答)の解説〔H26年組織・人事〕




筆者も実態を全て知っているわけではないのですが、様々な中小企業診断士と関りがあるため、肌感覚的にこれまでお伝えしてきました。

中小企業診断士は足の裏の米粒か論争|支援機関目線の感想

2017.12.17

この記事を読み返していて、あくまで筆者の感想であり、肌感覚の域を脱しきれません。

WEBマーケティングノウハウの習得を目的にブログ運営している者が、データをもとにした分析をせず、何を語れるのかと自分自身でツッコミをいれたくなってしまったのです。

そこで、中小企業診断士とはどんな仕事なのかをこれから独立を目指す方向けに、診断士らしくデータをしっかりと使って、論理的な説明となるよう頑張ってみます。

ネットにでまわる中小企業診断士の仕事への認識

いろいろと情報を探していたら、中小企業診断士は独占業務を持っていないので、食えない資格の代表格だ!という論調が多いようです。

この論調が実情にあっているかどうかと言えば、合っていないです。

この辺りは、先ほども挙げた中小企業診断士は足の裏の米粒か論争|支援機関目線の感想で述べていますが、データに裏付けされた説得力の高さが欲しいところです。

中小企業支援機関の末端の末端で勤務している筆者が伝えたところで、悲しいカナ、本当か嘘かは測ることができません。

くやしい、悔しい、クヤシイです。

中小企業診断士の仕事を証明できなくて悔しい

すみません。取り乱しました。

そんなこんなで、数字の裏付けがないか探していたところ、中小企業ビジネス支援サイト(通称:J-NET21)に気になるデータを発見しましたので、筆者の軽快!?な分析とともにご紹介したいと思います。

中小企業診断士の仕事の実態

中小企業診断士は、独占業務をもたない国家資格です。

これは事実です。しかし、中小企業診断士の歴史〔中小企業診断士の本質を知るため昔を知ろう〕でお伝えしていますが、もともとの成り立ちが公務員育成を目的に作られた資格となっています。

中小企業診断士の歴史〔中小企業診断士の本質を知るため昔を知ろう〕

2018.01.28

そのため、公的な支援機関が仕事を依頼する際には中小企業診断士を選択する割合が高いのはこれまでの歴史的な流れからご理解いただけると思います。

裏付けるデータ・・・ありました。良かった。

データでみる中小企業診断士で独立している中小企業診断士から、仕事の状況などのアンケートを中小企業診断協会が定期的にとっているようです。中小企業診断協会は仕事ができますね。

売り上げに占める割合から、仕事の状況を割り出しているデータをご紹介します。

公的業務・民間業務の売上に占める割合

あなたの仕事を大きく分けて公的業務(国・都道府県・市町村、商工会議所などの中小企業関係機関)、民間業務とするなら、売上に占める割合はどちらがどの程度高いですか。

とのアンケートを行い、その結果が下記となっています。

平成23年 平成28年
公的業務がかなり高い 30.9% 28.9%
公的業務がやや高い 8.8% 11.4%
半々程度 7.0% 8.7%
民間業務がやや高い 6.7% 7.5%
民間業務がかなり高い 43.5% 42.0%
わからないor無回答 3.2% 1.6%

経年で比較できるように、表を編集し直しましたが、基本的に年が変わっても大きな変動はないと言えそうです。

肝心の内容ですが、公的業務がかなり高いと公的業務がやや高いを合算すると、両年とも約4割もの数字が出ています。

つまり、独立して中小企業診断士の仕事をしている約半数は、中小企業診断士の資格を入り口にして、仕事にありつけているというのが実態なのです。

いやいや、公的な業務の仕事があるからって収入が低ければ意味ないんじゃ。

どうせ、そんなに高くないでしょ~と、記事を書いている筆者もぶっちゃけ思いました。

なんと、これに対する答えも中小企業診断協会は用意していたのです。

中小企業診断協会は、サイコパスか何か?と思ったことは、内緒しておいてください。

中小企業診断士の年間売上

平成23年 平成28年
500万円以内 31.3% 27.2%
501~800万円以内 19.9% 19.9%
801~1,000万円以内 10.9% 14.9%
1,001万円~1,500万円以内 16.3% 18.8%
1,501万円~2,000万円以内 7.5% 9.1%
2,001万円~2,500万円以内 4.1% 3.6%
2,501万円~3,000万円以内 1.9% 2.2%
3,001万円以上 6.0% 4.3%

500万円以下の数値が一番高くなってますが、こちらは副業や兼業の人、駆け出し1年目の方も含まれるためだと推測します。

あくまで筆者の想像の域を出ませんが(論理的でなくてすみません)、どの士業であっても同じような割合で構成されているのではないでしょうか。

そして、公的診断をメインの仕事としている独立診断士の多くは、800万円、多く見積もっても1,000万円以内のレンジに収まると考えられます。

理由は、800万円以内の比率が両年とも約50%、1,000万円以内が約60%となっており、先ほどの公的と民間の売上割合の比率から考えても妥当な線だと言えそうです。

公的業務よりも顧問契約などの民間業務の方が高単価であると分かります。しかし、民間業務の方が求められる難度が基本的には高いため、専門スキルを持っていないとなかなか獲得することは難しいです。

だからこそ、中小企業診断士を目指す皆様には、公的業務で満足するのではなく、合格後もたゆまぬ努力によって高い専門スキルをみにつけ、本物の中小企業診断士として活躍していただきたいと感じています。

筆者もこの想いを強く持っているため、中小企業診断士を合格した現在も専門性の高いスキルをみにつけようと、勉強そして実践に励んでいます。

独立の中小企業診断士が得意とする専門分野

年収1,000万円を超えるには、専門スキルが必要だと分かりました。

具体的に、独立診断士がどんな専門スキルを武器にしているのか気になりますよね。

これもアンケート結果が公表されていたので、ご紹介したいと思います。

平成23年 平成28年
経営企画・戦略立案 23.5% 24.2%
販売・マーケティング 15.0% 16.1%
技術・製品開発 5.0% 4.8%
生産管理 7.2% 6.3%
物流 2.0% 2.0%
財務 13.5% 13.9%
人事・労務管理 9.3% 8.9%
情報化、IT化 6.9% 7.5%
海外展開・国際化 2.3% 2.9%
法務・特許 1.6% 1.6%
医療・福祉・介護 2.0% 2.3%
農林水産振興 2.3% 2.0%
観光振興 1.9% 1.9%
省エネルギー・新エネルギー 1.7% 2.2%
環境保全 6.0% 1.2%
その他など 4.4% 2.6%

専門分野のくくりが大きすぎて何とも言えませんが、一つの目安として捉えください。

経営企画・戦略立案は、中小企業診断士の基本ベース能力だと筆者は認識してきます。そのうえで、どんな専門分野を身に着けるかは、人それぞれで、興味を持つものや仕事に関連するものなど、何でも良いと思います。その分野をさらに掘り下げていくために、知識の習得そしてその実践を繰り返すことによって、身についていくはずだからです。

筆者も引き続き頑張ります。ともに本物の中小企業診断士を目指しましょう。

もう、お分かりだと思いますが、筆者のさす本物の中小企業診断士とは、民間業務のみで生計がたてられる中小企業診断士を指します。

もっとリアルな独立診断士の実情を知りたい方は

リアルな独立診断士の実情

これまで挙げたデータと、筆者の肌感覚による実情だけでは、まだまだ信用できるわけないだろとお考えの方もいらっしゃるかと思います。

そんな方には、実際に活躍する中小企業診断士が出版されている書籍を読まれることをおすすめします。

ネットに出回っている情報といかに違っているのかが認識できるはずです。

「中小企業診断士の仕事とは」の分類で、筆者が一番参考になった書籍をご紹介しておきます。

こんなにおもしろい 中小企業診断士の仕事

この本は、中小企業診断士のようなニッチな分野で第3版まで増刷がかかっている、中小企業診断士関連の書籍では意外と知られていない人気本

こういった書籍の場合だと、普通は中小企業診断士の資格制度などがメインで、おまけ的に資格予備校がのせているような当たり障りのない独立診断士の仕事内容の記載しかしていないのものがほとんどです。

独立後の診断士の仕事をリアルにイメージできる本

どこが一般的でないかと言いますと、中小企業診断士の取得をメインに想定されたものではなく、取得後どのように資格を活用できるかの視点で、駆け出しの診断士の日常やどのようなスキルを磨けばよいのかなどを分析している、独立を目指して勉強を頑張っている方に非常に参考になるポイントが多いです。

内容もさることながら、その他大勢とは着眼点の角度を変えた構成となっているあたりが、しっかりとマーケティングされていて、素晴らしいと感じました。

独立を目指して勉強されている方には、診断士の仕事をリアルにイメージできるだけでなく、モチベーションアップにもつながる一冊となるはずです。

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