中小企業診断士とは

中小企業診断士とは

中小企業診断士とは何かを中小企業診断士協会の定義から見る

筆者が中小企業診断士の二次試験を6度も受けるハになってしまった一番の要因は、中小企業診断士がどのような仕事をすることが国から求められているのか?を真に理解できていなかったからです。もし過去の自分に助言できるのであれば、中小企業診断士試験を通じてどんな能力を持った人間を欲しているのかをしっかりと自分自身のなかで、腹落ちするまで考えろと伝えたいです。

その答えは、試験実施団体である一般社団法人中小企業診断士協会にある「中小企業診断士ってなに?」というページに以下のように記載されています。

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断および経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。

中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者(公的支援事業に限らず、民間で活躍する経営コンサルタント)として位置づけられています。

さらに中小企業診断士の役割については、次の通りとなっています。

中小企業診断士は、まず、企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。

なぜ、中小企業診断士が何者なのかを考えなければいけないかと言うと、会社を経営していくにあたって経営理念はすべての基軸であるように、中小企業診断士試験における中小企業診断士の役割を理解することは、中小企業診断士試験の経営理念と捉えられ、るゆるぎない軸を手に入れることができるからです。独学の方は、この点が抜けていることがあるので注意されたい。

筆者が考える中小企業診断士とは

「時は金なり」とのことわざがあるように、ビジネスの現場では当たり前ですがスピードが求められますよね。上記の赤字となっている中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。企業の成長戦略の策定がそれに当たります。

企業の成長戦略とは、簡便的に言うとあるべき姿とのギャップである経営課題の特定とそれを解決する具体的な戦略や機能別戦略の提示です。以上から、成長戦略に経営課題が含まれていることから、一番重要な事項としては経営課題への対応だと筆者は断言します。

「経営課題に対応する」を、さらに具体的にすると、(1)経営課題をしっかりと把握できる、(2)それを解決するためのストーリーを描ける能力を持つものが中小企業診断士と言えます。

中小企業診断士はストーリーを描くこと
経営課題を解決するストーリーが描けるか

実務においても、この2点が精度高くできるかどうかが、中小企業者の良き相談相手になれるかの分岐点の一つであることは間違いありません。

中小企業診断士を取得するメリットは3つ

中小企業診断士は、他の資格と求められている目的が大きく異なっており、中小企業の業績改善に対して、適切な分析と提案ができる人材を養成する位置づけとして考えられています。

そのため、先ほど述べた通り、産廃診断などほんの一部独占業務はありますが、基本的に独占業務は存在しません

なのに、なぜ人気の資格となっているのか。それは、中小企業診断士試験を学ぶことによって、ビジネスマンにとって一番必要とされる稼ぐための基礎スキルが向上できるからです。

ビジネス感度が高くなる

中小企業診断士は経営コンサルタントとして、経営全般に対するアドバイスが求められるため、企業経営理論、財務・会計、運営管理、経営法務、経営情報システム、経済学、中小企業経営・政策の7科目に及ぶ幅広い知識を身につけます。

これらの知識習得によって、世の中で起こっている事象がなぜ発生しているのか、根底を理解できるようになるため、ビジネス感度がとても高くなります。

ビジネス感度の向上は、比例してビジネスチャンスやリスクをいち早く発見するスキルが高まることを意味しています。

論理的思考能力が向上

経営コンサルタントとして、経営改善などのアドバイスを行っていくには、複雑に絡み合った問題点や現象を、筋道立ててひも解き、それに基づいた改善策を提案しなければなりません。

中小企業診断士(経営コンサルタント)として必須能力である論理的思考能力のレベルが合格水準に達しているかを徹底的に問われるので、間違いなく高まります。

AIの進展しても、なくならない職業の筆頭格として中小企業診断士が挙げられる由縁は、対人コミュニケーションの中から論理的に経営課題を発見していく必要があり、これは他の代書作業などとは大きく異なるからだと、筆者は感じています。

社外の人脈が格段に増加

中小企業診断士は独占業務が存在しないことと、それぞれ得意分野が異なるため、資格者同士仲が良く、横のつながりがとても強いです。

合格後に各支部の会員として入会すれば(年会費:5万円)、様々な分野の研究会活動が盛んに行われており、資格取得後も研鑽を積む場は多く用意されています。

多くの人と出会う機会が頻繁に設けられているので、独立を視野にいれている方以外でも、社外の人脈を築くことが可能です。

仕事上、何か困った時に頼りになる人がいるというのは、とても心強いものですよね。

中小企業診断士のリアルすぎる年収事情

中小企業診断士の年収

皆さんが気になる中小企業診断士の平均年収は700~800万円と言われています。

足の裏の米粒と言われる割には平均年収700~800万円であれば、そんなに悪くないのではないでしょうか。

筆者の感覚ですが、他の士業系資格よりもとても稼いでいる人とあまり稼げていない人の二極化の傾向にあり、この辺りが独占業務でない結果にもつながっていると思います。

マイナスイメージに捉えられた方もいるかしもれませんが、ポジティブな見方をすると実力さえもっていれば、会社員時代を超える1,500万円や2,000万円の年収を獲得することも夢もの語りではなく全然可能な数字です。

実際に筆者も2,000万円以上稼いでいる独立の中小企業診断士を何名も知っています。

さらに、独立1年目の駆け出し中小企業診断士診断士(経営コンサルタント)のリアルな年収や仕事の獲得のしかたなどをインタビューしてきました。

かなり、リアルかつあまり表にでない情報も中小企業診断士のリアルガチな独立実情〔独立1年目の診断士に聞く〕にて掲載しています。

中小企業診断士が足の裏の米粒の資格にはなりえない

中小企業診断士とは国が認めた唯一の経営コンサルタント資格です。

ただし、税理士や社会保険労務士、行政書士といった他の国家資格と違うのは、独占業務が存在しない名称独占資格という点です。

そのため、ちまたでは足の裏の米粒と揶揄されることもあります。筆者は、中小企業支援機関に勤務しており、独立した中小企業診断士と接することが多いのですが、その実態はあたっている部分もある反面、あたっていない部分もあります。

具体的に足の裏の米粒と言う表現の何があたっていて、あたっていないのか、筆者の個人的見解をお伝えしています。

中小企業診断士は足の裏の米粒か論争|支援機関目線の感想

中小企業診断士は足の裏の米粒か論争|支援機関目線の感想

2017年12月17日
aerozol

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