中小企業診断士|二次試験〔過去問H25組織〕与件のよみ方2

診断士2次試験過去問|事例1H25年与件編2

第6段落

A社の業績が急速に伸張し始めたのは、2000年代半ばに、X社と共同して企画した、骨・関節サポート向けサプリメントへの絞り込みを決断してからである。競合他社に先駆けてこの商品を発売したこともあって、折り込みチラシ中心の宣伝広告で売上が徐々に伸び始めた。売上規模が拡大し少しでも資金に余裕ができるようになると、折り込みチラシ広告だけでなく、テレビCMのスポット広告やネット広告などの様々な宣伝広告を積極的に活用して、市場での認知度を高める施策を講じた。その結果、取り扱い件数が増加すると、ICT専門業者に顧客データベースの構築を外注しただけでなく、それまで自分たちでこなしてきた、商品の梱包、発送などの業務も外注し始めた。ただし、宣伝広告については、広告代理店任せにするのではなく、これまで蓄積してきたノウハウを駆使してA社が主導的に行っている。

気づくべきポイント

5段落の10名全員で日々業務をこないていた体制から、経営資源をしっかりと振り分けています。そのポイントは、自社の強みは保持し、それ以外の部分はアウトソースで対応したことです。具体的には、宣伝広告の積極活用で市場認知度を高めてきたため、このノウハウはしっかりと保ち、梱包や発送業務の外注をしっかりと使えていることです。中小企業診断士の一次試験の企業経営理論で習ったアウトソースの際に重要なコア・非コア業務の見極めが使われています。

この内容は、第1問設問2〔診断士2次試験過去問|事例1H25年設問編1(詳細はこちらをクリック)〕の解答として使えそうだと想定できます。設問段階には記載されていない情報ですので、マッピング時や、与件対応付けの際に注意が必要です。

また、現在の経営課題を解決してきた要因といえそうです。

概略

過去の経営課題を解決

第7段落

骨・関節サポート向けサプリメントを発売した当初10億円程度であった売上も、ほぼ前年比130%で伸張してきた。しかし、当時と比べて、A社は正規社員の数を増やしているわけではない。ここ2年、大学新卒の正規社員を若干名使用するようにもなったが、売上規模を急拡大させた中にあって、毎年2~3名程度の正規社員を中途採用してきたに過ぎない。他方、顧客に直接対応するコールセンターのオペレーター業務は、非正規社員とはいえ直接採用し、売上規模の伸びに応じて増員を行っている。その離職率は、5パーセント程度と業界の中では低水準である。

気づくべきポイント

国語的に見ると、他方という言葉に目が行きます。添加となっていますので、この前後で話の観点が分けられています。具体的には、正規社員と非正規社員です。

まず、正規社員のブロックをみると、売上拡大しているものの、正社員の数は増やしていません。しかも、ほとんどは中途採用で賄われています。2年前からようやく、新卒社員を若干名とるようになりましたが、その理由は書かれていません。しかし、これまでの設問や経営課題などから推測できますね。

非正規社員については、顧客に直接対応するコールセンターと書かれています。これも、第2段落の「通信販売やeコマースを通じて一般消費者に直接声を収集および届けられる」と同じことをいっています。また、なぜ直接採用なのか。梱包などは外注しているので、オペレーター業務も外注にしてもよいはずです。なのに、わざわざ自社で直接採用しているということは顧客対応時の品質を高めて、他社と差別化を図りたいのかもしれません。だからこそ、第3問(設問2)でとわれている離職率を低水準で維持したいと社長は考えていると推測できます。

概略

人材に関する内容となっていますので、人事戦略としておきます。

第8段落

とはいえ、A社は、売上のほとんどを、骨・関節サポート向けサプリメントが占めており、次世代を担うような新商品が登場しているわけではない。大手メーカーが様々な商品展開で新市場を開拓する中で、A社も今後岐路に立つことになるかもしれない。

気づくべきポイント

ここは、今後の経営課題が記されています。A社の成長のカギを握るのは次世代を担う新商品です。そして、そのために必要なのは第2段落にあった商品企画につきますよね。現状は、企画力が弱いため、強化していくことは必須です。

じゃあ、どうするのか。何か見えてきませんか。前段落で記されている正規社員」と「非正規社員」の切り口で考えていきます。

正規社員は新卒採用を始めましたね。なぜ中途ではなく新卒なのか。それは中途では強化できない弱みである新商品開発ではないでしょうか。ここと新卒がつながっていそうです。

さらに非正規社員は顧客と接点を持つと第2段落にオブラートに包まれていますが記載されていました。そこで拾った声が適切に反映されているのかといった想像は容易につきます。さらに、第4問のデータベースと関連しているかもというのも考えられます。

概略

今後の経営課題

私のムダな経験が中小企業診断士の二次試験を独学合格目指す皆様に、少しでもお役にたてていれば幸いです。

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次回は解答作成についてご説明します。その時に、実際に私の中小企業診断士2次試験平成25年度事例1、渾身のC評価解答もご紹介いたします。

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