中小企業診断士│二次試験過去問事例3H24|80分で作る現実解答

診断士二次試験過去問事例3H24|80分で作れる解答

筆者が考える中小企業診断士二次試験平成24年度事例3のベスト答案|80分で可能な解答

TACさんなどの専門学校が公表しているような素晴らしい模範解答を書くことはできませんが、筆者のような不出来な人間でも中小企業診断士の二次試験80分で導き出せる可能な解答を公開していきます。

注意事項としては、綺麗な解答を書く必要はありません。そんなことよりも、中身の充実度はどうだったかを振り返りの時は気にしましょう。

筆者の感覚では、与件と設問を読む段階で間違っている人がほとんどです。振り返りの時は、読む力を一番重視することをおススメします。

下記の設問と与件のパートをご覧の上、下記をご覧ください。

第1問

X社から加工部門を分離して創業したC社の成長要因は何か、100字以内で述べよ。

解答

要因は、(1)加工工程の見直しや加工技術の向上で生産性の改善と販売品目を絞り少品種多量生産体制の構築で生産性を向上した事、(2)X社以外の食品スーパーの販売数量の増加と外食チェーンから新たに受注を成功した事。

設問

切り口は、営業面と生産面でしたね。中小企業診断士の二次試験事例3の特に第1問の環境分析において本切り口は鉄板ですので、覚えておいて損はないと思います。

与件

これは、簡単だったと思います。第1段落にある内容を上手にまとめられればOKです。

生産面では、経営改善を進めた内容である、(1)加工工程の見直しと加工技術の向上、(2)少品種多量生産体制の構築、に分解できますね。

営業面では、(1)X社以外の食品スーパー、(2)外食チェーンです。

環境分析として位置づけられる設問となりますので、そのほかの設問の土台となる問題です。これらの解答から何かが見えてきそうです。

コスト削減と販売数量の拡大における方向性が本解答に伏線としてひかれています。

例えば、販売数量の増加であれば、第3問で外食チェーンへの取引の新たな受注を得るための新規事業を実施しようとしています。となると、もう一つの食品スーパーの販売数量の増加はどうするのかと考えると、第4問につながりそうだと考えることができます。

もちろん、与件に書いてあることが最重要となりますので、上記以外の方向性であれば、それに従っていけばよいですが、今回の場合は与件に明示されていません。そういった時は、設問間のつながりや設問と与件の対応関係から推測して、答えを導いていくこととなります。

第2問

設問

C社は創業から20年以上が経過して、顧客や新製品の増加によってさらに変革が必要となっている。図1~図3なども参考に、C社が直面している課題とその具体的改善策を140字以内で述べよ。

解答

課題は、多品種少量生産体制を構築で製品ごとに在庫水準を適正化し欠品の防止を図る事。

改善策は、(1)生産計画の立案頻度を週次化し生産計画の精度を高め在庫の適正化を図る事、(2)製品品種の切り替え時の洗浄・消毒のマニュアル化で作業時間を削減し製品ごとにロットサイズの最適化を図る事。

書き方

課題と解決策が聞かれた場合は、課題では改善策を包含する内容を、改善策で具体的内容を述べていく必要があります。

今回の場合ですと、多品種少量生産体制を構築するための内容が、改善策として具体的に記載されています。

設問

解答フレームをしっかりと作っておくこと以外には、特にありません。

与件

重要な部分は、第4段落と5段落です。

与件対応付けで複数段落が該当箇所となった場合は、各段落の関係を構造化しておくと、解答がとても導きやすくなります。

第4段落は、生産計画のことが描かれていますし、第5段落は、製品品種切り替えのこと、および全体の課題に対する内容となっています。

生産計画

与件丸裸から、見込みが甘いことが確認できています。これは解答にいれましょう。理由は、計画を立てた際にはまた概算であり、その後詳細を決定しているのにも関わらず、計画の更新がなされていないことです。

中小企業診断士の二次試験の事例3において、生産計画の精度が甘いことが問題である場合は鉄板です。この時の解決策(提案)は、生産計画の立案頻度を高める(週次化)です。覚えておいて損はありません。

製品品種切り替え

こちらは簡単ですね。できてない作業が属人的になっているので、マニュアル化することで対応します。なお、マニュアル化も事例3では鉄板の解決策です。

ひとつ注意したいのは、第5段落の3行目の「また」です。またの前の文章は、今回の製品切り替えに関する内容となっています。その後ろの文章はどうでしょうか。

「また」は、国語的に読むと並列でしたね。つまり、前後の文章には何らかの関係が存在するということです。それは、製品切り替えが「作業中」だとしたら、その後ろの文章は作業終了後となります。ということは、この後ろの文章はまだ解決されていない問題であるため、どこかの設問で解決をしていかなければなりません。

詳細が見たい方は、診断士二次試験過去問事例3H24|与件を丸裸解説をクリック

第3問

C社では新規事業として外食チェーンY社との取引を検討している。その計画について以下の設問に答えよ。

設問1

Y社から要求されているセントラルキッチンとしての機能を備えるためには、C社ではどのような対応を必要とするのか、120字以内で述べよ。

解答

対応は、(1)集中加工に必要な盛り付け前までの事前加工の体制構築、(2)トレーサビリティが要求される国産牛取り扱いに必要な個体管理方法の導入、(3)集中仕入れに必要な前日発注・翌日配送体制の構築、で品質とコストのばらつきを抑える事。

設問

第2問同様に、解答フレームをしっかり作っておくこと以外には、特にありません。

与件

第8・9段落が該当部分ということは、お分かりだと思います。

さらに、第9段落の3つの切り口で内容をまとめていけば問題ありません。

しかし、なぜセントラルキッチンへの対応に対してY社がC社に何を望んで、依頼したのかを忘れてはなりません。

それは、品質とコストのばらつきが自社では抑えられなかったからです。そのため、これらに対応する因果の果にもってくるべき内容は、品質とコストのばらつきを抑えることになります。

恐らく、ここが捉えられていないと高い得点は期待できません。それは、Y社の経営課題となるからです。

第3問設問2

設問

Y社から要求されているセントラルキッチンとしての機能を果たすためには、C社の日常業務上どのような情報が必要となるか、100字以内で挙げよ。

解答

情報は、(1)集中仕入れ・集中加工に必要な盛り付け、生産、仕入れ価格情報(2)国産牛取り扱い時の個体管理情報、(3)各店舗の発注、配送先情報、である。

設問

気を付けるべき視点として、第3問設問1との関連を意識することで。設問1で切り分けた(1)加工、(2)個体管理、(3)発注・配送の観点で本設問も解いていく必要があります。

与件

これは、簡単ですね。設問1と同様第8・9段落が該当箇所となります。未来系の質問ですので、設問1を備えた場合にどのようなことが想定されるのかを着さしていけば問題ありません。

助言(提案)の問題は、解答に幅を持たせていると筆者は想定しています。事例企業が抱えている経営課題を解決するための内容で、かつ与件と中小企業診断士の一次試験で習った言葉を利用した提案であればOKです。

第4問

設問

C社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、さらに既存顧客から製品単価の引き下げ要求がある。それを克服して収益性を高めるには、あなたは中小企業診断士としてどのような方法を提案するか、Y社との新規取引以外で、C社にとって実現性の高い提案を140字以内で述べよ。

解答

提案は、(1)営業が把握している顧客ニーズを活かし輸入牛、国産豚肉の個体管理しトレーサビリティに対応した新製品開発で高付加価値化を図り販売数量を高め売上を拡大する事、(2)作業終了時の清掃等の作業方法をマニュアル・標準化し作業時間の短縮を図り人件費の抑制でコストを削減する事。

設問

切り口は、(1)既存製品の販売数量の減少傾向と(2)製品単価の引き下げ要求、どのように対応するかですね。

(1)だけでも、(2)だけでもダメで両方を満たす解答が必要となります。

詳細は診断士二次過去問事例3H24|設問はこうやって考えるをご覧ください。

与件

既存製品の販売数量の減少傾向

該当段落は、2・3・5・6・7です。

まず第2段落では、外食チェーンへの対応と食品スーパーの対応とで成長を図ってきたと書いてあります。こちらは、第1問でも触れました。

方向性としては、現状の外食チェーンもしくは食品スーパーの販売数量を増加するか、それ以外の新規取引先を見つけるかに分かれます。ここで重要なのは、設問にしれっと記載されている「実現性の高い」という言葉です。

既存の取引先のニーズをくんだ営業をするのと、新規取引を開拓するのとではどちらが実現性が高いでしょうか。もうお分かりですね。既存の取引先に対してアップセルや買い上げ点数の増加にもっていけるような提案を行うことが求められています。

そこで、第3段落の登場です。営業部員が顧客のニーズを把握できていると書かれています。これを使わない手はありません。

さらに、個体管理に関する内容が記載されています。本段落は第3問を解くうえで書かれていなくても影響を受けません。でも、わざわざ記載されています。中小企業診断士二次試験の出題者わざわざ意図をもって本段落をもってきています。

第3問でトレーサビリティに対応することとなりますが、国産牛だけの話に限られています。ということは、輸入牛や国産豚肉については、未対応のままです。せっかく、国産牛で取り入れるのであれば、後者についても行うべきではないかと考えられます。

そうすれば、導入コストは少なく済みますので一石二鳥です。さらに、トレーサビリティは食品業界で強く要求されていることからもやらなければいけませんね。

製品単価の引き下げ要求

こちらは、第2問でもご紹介した第6段落の「また」以降が活用できそうです。あわせて、第5段落にコストに占める割合は、原材料費と人件費となってます。原材料費については特に与件には記載されていません。そのため、妄想で原材料費のことを書いていってしまうと、出題者が求める方向性から外れていってしまうことになります。

人件費については、設備を入れることで人件費の削減をしてきたと書いてあることから、ハード面については相当努力されていることがうかがえます。

しかし、第6段落の「また」以降を見ると、ソフト面である作業終了後の清掃などが属人的であるため、就業時間が長くなっているため、ここを改善することで人件費を抑制することは可能と言えそうです。

私のムダな経験が中小企業診断士の二次試験を独学合格目指す皆様に、少しでもお役にたてていれば幸いです。

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