中小企業診断士│過去問〔二次試験攻略に必要なCVP分析〕

診断士二次試験の過去問対策|財務会計CVP分析

中小企業診断士二次試験における財務・会計の攻略法

年度によって難易度の格差はあるものの、頻出論点は決まっています。それは、経営分析・CVP分析・キャッシュフロー計算書・設備投資の経済性計算などとなります。

これらの頻出論点への試験対策を施すことが事例4財務会計の攻略に大きく近づきます

頭がクリアな状態でいくら解けても、最後の体力を振り絞って問題に取り組む状態で、計算ミスなどが発生してはせっかくの努力がムダに消えてしまいます。

そこで注意しなければならないのは、財務は中小企業診断士の二次試験において、事例を3つ解いたヘロヘロの状態でやってくることを念頭に置いた二次試験対策ができているかです。

そのためには、電卓の使い方含め、計算過程を作業レベルにいかに落とし込めるのかがポイントとなります。

間違っていけないのは、計算問題の攻略は事例4を攻略するのに大きく近づくだけであって、攻略できるわけではないことです。計算があっていることも大事ですが、中小企業診断士として求められているのは経営課題を解決するストーリーにもとづいた現状分析と提案が計算と記述のセットでできているかです。

CVP〔損益分岐点〕分析

頻出論点のなかでも重要度MAXのCVP〔損益分岐点〕分析に対する中小企業診断士二次試験対策について、筆者が行っていたことをお伝えします。

作業工程

まず、計算が完了するまでの過程を分割して作業項目を洗い出します。

CVP〔損益分岐点〕分析を行う際に必要となる計算は、

  1. 売上高の算出
  2. 変動費の算出
  3. 売上高-変動費=限界利益
  4. 限界利益/売上高×100=限界利益率
  5. 固定費/限界利益率=損益分岐点売上高
となります。

ただし、損益分岐点売上高については、上記の式だとややこしいので筆者は、売上高=変動費+固定費+利益の計算式で算出するようにしていました。

計算ミスを防ぐために、私は表を作成し穴埋め形式にしていました。何も考えずに、まず下記の表を作成します。

売上高
客数 〇〇〇人
客単価 〇〇〇円
合計 〇〇〇円
変動費
客数 〇〇〇人
単価 〇〇〇円
合計 〇〇〇円
限界利益 〇〇〇円
固定費
固定費 〇〇〇円
目標利益 〇〇〇円
合計 〇〇〇円
営業利益 〇〇〇円

ここに数字を入れていくことになります。闇雲に計算し始めるよりも、表にして数字を入れることによって、計算過程の思考が見える化されているので、記入漏れを防げると同時に、振り返り時の計算ミス発見にも効果絶大です。

中小企業診断士二次試験の事例4〔財務・会計〕の過去問を使ってトライ

それでは、実際に平成29年度の第2問設問3を解いていきたいと思います。

<来年度の発電事業に関する予測資料>

試運転から商業運転に切り替えた後の売電単価は1kWhあたり33円、売電量は12百万kWhである。試運転および商業運転に関する費用は以下のとおりである。

試運転 商業運転
年間変動費 60 210
年間固定費 370

(設問3)

再来年度以降、発電事業の年間売電量が40百万kWhであった場合の発電事業における年間予想営業利益を計算せよ。また、売電単価が1kWhあたり何円を下回ると損失に陥るか。設問2の予想資料にもとづいて計算せよ。なお、売電単価は1円単位で設定されるものとする。

設問・与件から制約条件を確認

まず、求められていることは再来年度以降のことを言われています。来年度ではないことに注意が必要です。

与件を見ると、下半期から商業運転が開始されているので、試運転は関係ないですね。

また、来年度の発電事業に関する予測資料を使いながら、再来年度の利益計画を立てていきます。

来年度の予測資料を分析

設問から分かるところを埋めていきます。

色付きの部分は、与件・設問後に記載した箇所と理解してください。

売上高
電力量 12百万kWh
売電単価 33円
合計 396百万円
変動費
消費電力量 12百万kWh
消費単価 17.5円
合計 210百万円
限界利益 186百万円
固定費
固定費 370百万円
目標利益 なし
合計 370百万円
営業利益 ▲184百万円

となります。

再来年度の資料を分析

先ほどの表と設問をもとに穴埋めしていきましょう。

消費単価は設問に記載されていないので、先ほど算出した表から利用していくことになります。

売上高
売電量 40百万kWh
売電単価 33円
合計 1,320百万円
変動費
消費電量 40百万kWh
消費単価 17.5円
合計 700百万円
限界利益 620百万円
固定費
固定費 370百万円
目標利益 なし
合計 370百万円
営業利益 250百万円

CVP〔損益分岐点〕を算出

設問から、損益分岐点ポイントを求められているので、再度表の穴埋めを行いましょう。

売上高
売電量 40百万kWh
売電単価 X円
合計 40X百万円
変動費
消費電量 40百万kWh
消費単価 17.5円
合計 700百万円
限界利益 40X百万円―700百万円
固定費
固定費 370百万円
目標利益 0円

最後に算出しましょう。計算はとても簡単です。

売上高=変動費+固定費でしたね。

上記の表をもとにすると、40X百万円=700百万円+370百万円です。つまり、X=26.75となります。

小数点第一位で四捨五入となっているので、答えは27円/kWhとなります。

ちなみに、ディスプレイの関係上、表を3つ作りましたが、最初の表の右項目にたしていけばすみますので、そんなに手間でないこともご理解いただけるはずです。

このように、表を作成して穴埋め式にしていけば、計算ミスが減らせるだけでなく、作業としてとりくめるので、ヘロヘロの状態でも戦える計算力をみにつけられます

私のムダな経験が中小企業診断士の二次試験を独学合格目指す皆様に、少しでもお役にたてていれば幸いです。

中小企業診断士の二次試験〔財務・会計〕で安定的に70点以上とるための計算力をみにつけたい方向け

中小企業診断士の二次試験において、財務・会計を攻略することは、合格確率を高める最も有効な手段の1つだと筆者は考えます。

実際に、筆者が二次試験の財務・会計で76点を獲得するに至るまでに有効だったおすすめのテキストをご紹介しています。

財務・会計の計算力を高めたいと考えている方は、ぜひご覧ください。

中小企業診断士|おすすめのテキスト4選〔2次試験の財務に効く〕

2018.01.29
aerozol

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