おさらい
中小企業診断士の二次試験において求められているのは綺麗な日本語ではなく、重要なのは書かれている中身であるため、因果関係を結ぶ言葉など得点に結びつかない部分の字数を極力削減するための方法を中小企業診断士の二次試験に必要な書く力1(詳細はこちらをクリック)でお伝えしました。
解答構成の金型化
中小企業診断士の二次試験においては、設問を読んだ段階で解答構成を金型化することによって、80分という短い時間制限の中で、与件を読む・理解するに最大限の注力が可能となります。そのために行う必須の作業であると筆者は考えます。
解答構成の金型化とは何かについて中小企業診断士の二次試験過去問の平成25年度事例1の第2問2を使って具体的にみていきましょう。
A社のオペレーターの離職率は、同業他社と比べて低水準を保っている。今後、その水準を維持していくために、賃金制度以外に、どのような具体的施策を講じるべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。
主語の書き出し
主語の書き出しとは、該当設問で問われている言葉を主語として、先頭に持ってくることを指します。
理由は、主語として問われている言葉を書き出しておくことで、あさってな内容の記載防止に繋がるからです。今回の場合で行けば、「施策は、」が主語となります。施策ですので、より具体的な提案内容を記載しなければいけないと、主語を見ればわかるようになりますよね。
注意していただきたいのは、「具体的施策は、」が主語の書き出しが正しいのではないか。と感じた方もいらっしゃるかと思います。これは再三述べている通り、中小企業診断士の二次試験においては、得点に結びつかない言葉は極力削減したほうが良いです。「具体的施策は、」でも、「施策は、」でも意味としては変わらないため、筆者は省いています。似たような設問は他にも各事例で存在しますので、確認してみてください。
例えば、中小企業診断士二次試験過去問の平成26年度事例3の第2問です。
C社の切削工程で問題視されている加工不良率の増加について、その改善を図るために必要な具体的対応策を100字以内で述べよ。
これはもう分かりますね。「具体的対応策は、」ではなく「対応策は、」となります。
切り口
基本的に、50~60字で一論点記載することを筆者は目安としていました。つまり、100字以内であれば2論点盛り込む必要がありますし、150字であれば3論点必要かなと考えます。
切り口は、設問や与件に記載されている論点や中小企業診断士の一次試験で習った知識を活用して多面的に解答に応えるための手段として使います。
ドメインであれば(1)誰に(2)何を(3)どのように
組織であれば(1)組織構造(2)組織文化
などです。
今回の場合ですと、(1)離職率の水準維持、(2)賃金制度以外が設問上の制約となっています。賃金制度とでたら、組織文化や人事制度が中小企業診断士の一次試験から思い出してくる必要があります。具体的には、(1)モラール、(2)能力の2つです。
中小企業診断士の二次試験に必要な一次試験の知識は、改めてご紹介していきます。
参考
上記のように切り口を考える際には、中小企業診断士の一次試験で習った知識をもとに当てはめていく必要があります。しかし、この知識は活用する優先順位は一番低いと言えます。筆者の経験ですが、切り口を色々と覚えてしまったことによって、切り口ありきの成長ストーリーを考えてしまうようになってしまい、出題者が期待するストーリーとは真逆の方向性にいってしまっていました。これこそが、筆者は受験をするたびに評価が下がっていってしまった(詳細はこちらをクリック)最大の要因だといまでは感じています。
因果関係
内容としては、中小企業診断士の二次試験に必要な書く力1(詳細はこちらをクリック)でお伝えしたので、省略します。
解答構成の金型化完成版
設問文を読んだ段階で、主語、切り口、因果関係をまとめた内容が以下となります。
| 主語 | 対応策は、 |
|---|---|
| 切り口 | (1)モラール |
| (2)能力 | |
| 因果関係 | (1)(因)→(果) |
| (2)(因)→(果) |
これをもとに解答した内容が以下の通りです。
| 施 | 策 | は | 、 | 1 | 短 | 時 |
| 間 | 労 | 働 | 制 | 度 | 導 | 入 |
| で | 非 | 正 | 規 | 社 | 員 | が |
| 働 | き | や | す | い | 職 | 場 |
| 環 | 境 | を | 構 | 築 | し | モ |
| ラ | ー | ル | の | 向 | 上 | を |
| 図 | る | 、 | 2 | 新 | 商 | 品 |
| 提 | 案 | 制 | 度 | や | 顧 | 客 |
| 対 | 応 | 力 | が | 優 | れ | た |
| 従 | 業 | 員 | を | 表 | 彰 | す |
| る | 制 | 度 | を | 導 | 入 | し |
| 能 | 力 | の | 向 | 上 | を | 図 |
| る | 、 | 事 | 。 |
1はまるいち、2はまるにです。文字化けの関係上数字のみで記載しています。
解答構成の金型にはめているのが見てわかるかと思います。このようにすることで、書く部分での時間を極力削減することができ、その分読む部分に力を割くことが可能となります。
中小企業診断士の二次試験に必要な読む力を読みたい方はこちらをクリック
私のムダな経験が中小企業診断士の二次試験を独学合格目指す皆様に、少しでもお役にたてていれば幸いです。










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