中小企業診断士の二次試験(H30)の再現答案【評価・得点あり】

中小企業診断士の二次試験(H30)を受験した再現答案【評価・得点あり】

中小企業診断士の二次試験を突破するために、過去の受験した方の答案を参考に勉強した方が効果があると聞いたので、再現答案を拝見しながら、自分になにが足りないのか、どんな視点で解答すればよいのかを理解するために活用したいです。

aerozol

再現答案の活用の仕方を理解されていて素晴らしいです。
まさしく、自分の解答と見比べて、不足している点とどんな視点で解答しているのかを把握することが再現答案から学ぶべき最大の事項です。

先人から学ぶことは、筆者が常々お伝えしている過去問を攻略することこそが合格への最大の近道です。
ぜひ、中小企業診断士の二次試験の過去問を研究する材料として、本記事をお使いください。

再現答案にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!これから二次試験突破を目指す方たちの大きな道しるべとなるはずです。

本当にありがとうございました。

ご協力のお願い
あなたの再現答案のご協力が、二次試験の本質を理解し、本物の中小企業診断士を輩出する大きなきっかけとなります。そのためには、より多くの再現答案が必要です。

今後の中小企業診断士の二次試験を受験する方のために、ぜひご協力いただけると幸いです。

ご協力いただく際は匿名でも構いませんので、ぜひよろしくお願いいたします。

本記事の最下部のコメントもしくはツイッターのDMやコメント等にてご連絡ください。

中小企業診断士の二次試験(H30)の再現答案にご協力いただいた皆様

ツイッターで本記事作成を行うにあたって、以下のツイートをしました。

快くご協力いただいた皆様を中小企業診断士の受験経歴を踏まえて簡単にご紹介させていただきます。

まっころさん

中小企業診断士の一次試験2回、二次試験1回で見事を合格を勝ち取られました。しかも、独学で合格をされています。

試験までにどのような勉強をしてきたのか実体験をブログで紹介されていますので、ぜひ訪れてみてください。

どの程度勉強時間を確保すればよいのかなど参考になる部分が多いはずです。

aerozol
得点開示請求中とのことで、詳細が判明したら、評価や点数などもお教えいただけるとのこと。
まっころさん本当にありがとうございます!

中小企業診断士二次試験:事例1(組織・人事)再現答案

第1問

研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100字以内で答えよ。

まっころさんの再現答案

理由は、厳しい環境が続く中、(1)大手の競合が少ない規模の小さな市場に、(2)経営資源を集中させ、(3)コアテクノロジーのセンサー技術で他社を圧倒し、(3)ニッチトップを目指す戦略を取った、からである。

aerozol
(1)誰に、(2)何を、(3)どのように、(4)効果(結果)の型を使いながら、問いに応えられており、合格点(6割)は超えていると感じます!
最初の1発目の解答として、上記を導き出せるのはさすが合格者です。
ただ、再現答案を研究するという意味では、良かった点ともう少し改善できる点はないかなどさらに深堀して考えることが必要です。

例えば、今回は誰には設問において既出なので、不要かなと思います。その分の文字数を何を、どのように、効果の与件分の言葉を活用して具体的に記載できるとさらにべリーグットだったかもしれないなど、ご自身で検証してみましょう。

第2問設問1

A社の事業展開について、以下の設問に答えよ。
A社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A社の人員構成から考えて、その理由を100字以内で答えよ。

まっころさんの再現答案

理由は、(1)従業員の約9割を技術者が占めており、営業やマーケティング活動を行うことができず最終消費者のニーズを拾うことができない、(2)センサー技術以外の強みが無く、最終製品を作るノウハウがない、ためである。

aerozol
(1)は与件から引っ張れてこれていて素晴らしいです。(2)を解答するのはちょっと難しいかったかもしれませんね。恐らく難易度高めではないかと。

着目すべきは、売上倍増しているのに、人数がそこまで増えていないことでしょう。BtoBであれば、少人数でも高収益を達成できますが、BtoCだとそうはいかない点が力点を置かなかった理由として考えられそうです。

設問をみると、後ろ向きな考えで最終消費者に向けた製品開発に力点を置いてこなかったというよりも、戦略的に行っていないと考えた方がよさそうです。

なぜかというと、第1問が戦略の方向性を示しており、その具体的な組織・人事戦略が本設問で聞かれていると考えるのが自然だからです。

そして、(2)を導くためには、人員構成が書かれている段落が2つの文章からなりたっていることから、おそらくここに出題者はヒントを与えていると思われます。

第2問設問2

A社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100字以内で答えよ。

まっころさんの再現答案

違いは、従来の事業は、一度の販売で取引が完了する売切り型だったのに対し、複写機関連製品事業は、一度取引が始まれば継続的な受注が見込めるため、継続して収益が発生し、経営の安定化に繋がる点である。

aerozol
この設問は完璧な解答ですね!さすが合格者です。
今後は、サポートを含めた事業形態へと変貌遂げていこうとしていることが分かりますね。
これを実現する施策を第3問そして第4問で展開しています。

第3問

A社の組織改編にはどのような目的があったか。100字以内で答えよ。

まっころさんの再現答案

目的は、事業部別組織から機能別組織に変更・改編することで、(1)部門ごとに専門化していた知識を共有化し、②技術者を集約して重複業務を無くし、(2)部門長を役員が兼任して開発に注力する体制を整える、ためである。

aerozol

試験の緊張感の中において、無難に対応されています。

さらに研究することを考えると、(2)役員兼任は、社長の後進に事業を委ねるためのマネジメントスキルの育成を入れられると完璧でした。

ただし、本番の対応としては完璧です。あくまで、合格点を取ればよいことを考えると、いかに大崩れせずに無難に対応できることが重要なのか、まっころさんの解答から学ぶべき部分は多いですね。

第4問

A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

まっころさんの再現答案

取り組むべきは、(1)開発の失敗を評価・表彰する制度を作る、(2)プロセス評価を取り入れ、長期的な成果に繋がる取り組みを促す、(3)貢献した従業員には社長自らが直接表彰する、等でモチベーションの向上を図る。

aerozol

制約条件である内発的動機の提案がしっかりとなされていますね。

さらに改善するのであれば、設問にあったチャレンジ精神と独創性の2つの切り口から提案ができる分かりやすかったかもしれません。

その上で、サポートを含む事業形態と絶えず新しい技術を取り込むことの2点を達成する提案と絡められると満点解答なのかと個人的には感じました。

現実的な対応としては、この設問もばっちりだと思います。

中小企業診断士二次試験:事例2(マーケティング・流通)再現答案

第1問

B社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から150字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

B社は、昔ながらのビジネスを続ける、地方の小規模老舗日本旅館である。顧客は、昔からの仕事や執筆・創作活動を行う固定客をメインに、インバウンド客が2割ほど。競合は駅前にビジネスホテルが2軒あるものの、ほぼない状況。自社は、築45年の古い建物と朝食なしのサービスで、業績を落としつつある現状である。

第2問

B社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B社のホームページや旅行サイトにB社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

インバウンド客をターゲットに、古き良き日本を感じられる情報を写真付きで掲載する。具体的には、(1)和の風情がある苔むした庭園、(2)日本らしい朝食の献立やこだわりの器、(3)海外でも著名な芸術家の作品、等である。

第3問

B社は、宿泊客のインターネット上での好意的なクチコミをより多く誘発するために、おもてなしの一環として、従業員と宿泊客との交流を促進したいと考えている。B社は、従業員を通じてどのような交流を行うべきか、100字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

英語に堪能な従業員を中心に、①旅館内の美術品を解説付きで案内する、②夕食の希望を聞き、料亭・割烹料理店から配達してもらう、③歴史ある街並み案内でSNS投稿を促す、等の交流を行い、口コミを誘発する。

第3問

B社は、X市の夜の活気を取り込んで、B社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B社はどのような施策を行うべきか、100字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

施策は、①連続ドラマの舞台や夜通し続く祭り、名刹の通年ライトアップを旅館HPでPRする、②夕食をとれる料亭と連携し、共通クーポン券を発行する等、商業地域の商店と連携して夜を盛り上げ、宿泊需要を生み出す。

第4問

A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

まっころさんの再現答案

取り組むべきは、①開発の失敗を評価・表彰する制度を作る、②プロセス評価を取り入れ、長期的な成果に繋がる取り組みを促す、③貢献した従業員には社長自らが直接表彰する、等でモチベーションの向上を図る。

中小企業診断士二次試験:事例3(生産・技術)再現答案

第1問

顧客企業の生産工場の海外移転などの経営環境にあっても、C社の業績は維持されてきた。その理由を80字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

理由は、①金型設計~成形加工まで対応できる体制の構築や、教育等による加工技術力の強化、②工業団地組合の技術交流会の開催や、共同受注・開発による助け合い、等による。

第2問

C社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図2)を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を120字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

問題点は、①外段取り可能な作業を内段取りで行っている点、②金型・材料の置き方が都度変わり、探す時間がかかっている点。改善策は、①待ち時間に金型・材料の移動を行う(外段取り化)②仕入先も含めて金型・材料置き方をルール化し、探す時間を削減である。

第3問

C社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図1)を分析して、C社の生産計画上の問題点とその改善策を120字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

問題点は、生産ロットサイズが受注量よりも大きく、在庫が過大な点である。改善策は、①現在は週次の生産計画を日次化し、週2回生産に変更し、生産ロットサイズを縮小する、②顧客と交渉し、納品計画指示を早めてもらう、等である。

第4問

C社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を120字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

整備しておくべき内容は、①金型を支給品・内製品ごとに分類し、識別コードを設定してマスタ化、②材料に仕入先と共通の識別コードを設定してマスタ化、③倉庫にロケーション番号を設定し、置き場を統一、等の社内準備を行い、コンピュータ化に備える。

第5問

わが国中小製造業の経営が厳しさを増す中で、C社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、中小企業診断士として120字以内で助言せよ。

まっころさんの再現答案

戦略は、①工業団地内に電気・電子部品関連の企業が多く存在する立地環境、②C社のインサート成形という経営資源、を生かし、C社がリーダーとなり、技術交流会を継続して開催し、最終製品に近く付加価値が高い家電製品を、共同で開発・製造する。

中小企業診断士二次試験:事例4(財務・会計)再現答案

第1問設問1

D社と同業他社の財務諸表を用いて経営分析を行い、同業他社と比較してD社が優れていると考えられる財務指標を1つ、D社の課題を示すと考えられる財務指標を2つ取り上げ、それぞれについて、名称を⒜欄に、その値を⒝欄に記入せよ。なお、優れていると考えられる指標を①の欄に、課題を示すと考えられる指標を②、③の欄に記入し、⒝欄の値については、小数点第3位を四捨五入し、単位をカッコ内に明記すること。

まっころさんの再現答案

①自己資本比率 35.59%
②売上高営業利益率 1.20%
③棚卸資産回転率 150.30回

第1問設問2

D社の財政状態および経営成績について、同業他社と比較してD社が優れている点とD社の課題を50字以内で述べよ。

まっころさんの再現答案

一括配送の仕組みにより販管費・在庫がかさみ収益性・効率性が低い。E社からの独立設立のため安全性は高い。

第2問設問1

今年度の財務諸表をもとに①加重平均資本コスト(WACC)と、②吸収合併により増加した資産に対して要求されるキャッシュフロー(単位:百万円)を求め、その値を⒜欄に、計算過程を⒝欄に記入せよ。なお、株主資本に対する資本コストは8%、負債に対する資本コストは1%とする。また、⒜欄の値については小数点第3位を四捨五入すること。

まっころさんの再現答案

①3.30%

WACC=負債×(1-税率)×資本コスト+純資産×資本コスト÷(負債+純資産)×100

WACC=324×(1-0.3)×0.01+179×0.08÷(324+179)×100=3.3278・・・≒3.30

②6.27百万円

WACC以上のキャッシュフローを要求されるので、

190×0.033=6.27

第2問設問2

企業価値の増減を示すために、吸収合併により増加したキャッシュフロー(単位:百万円)を求め、その値を⒜欄に、計算過程を⒝欄に記入せよ。⒜欄の値については小数点第3位を四捨五入すること。また、吸収合併によるインテリアのトータルサポート事業のサービス拡充が企業価値の向上につながったかについて、(設問1)で求めた値も用いて理由を示して⒞欄に70字以内で述べよ。なお、運転資本の増減は考慮しない。

まっころさんの再現答案

(2)3.80百万円

(400-395)×(1-0.3)+1×0.3=3.8

増加したCFから算出したインテリアトータルサポート事業の企業価値は3.80百万円÷3.3%=約115百万円であり、企業価値の向上に繋がった。

第2問設問3

(設問2)で求めたキャッシュフローが将来にわたって一定率で成長するものとする。その場合、キャッシュフローの現在価値合計が吸収合併により増加した資産の金額に一致するのは、キャッシュフローが毎年度何パーセント成長するときか。キャッシュフローの成長率を⒜欄に、計算過程を⒝欄に記入せよ。なお、⒜欄の成長率については小数点第3位を四捨五入すること。

まっころさんの再現答案

1.30%

成長率をxと置くと、FCF÷(WACC-x)=純資産

3.8百万円÷(0.033-x)=190百万円

x=0.013

第3問設問1

来年度は外注費が7%上昇すると予測される。また、営業所の開設により売上高が550百万円、固定費が34百万円増加すると予測される。その他の事項に関しては、今年度と同様であるとする。予測される以下の数値を求め、その値を⒜欄に、計算過程を⒝欄に記入せよ。①変動費率(小数点第3位を四捨五入すること)②営業利益(百万円未満を四捨五入すること)

まっころさんの再現答案

①73.30%

変動比率=変動費÷売上高×100

(782×1.07+232+33)÷1503×100=73.3027…≒73.30

②76百万円

営業利益=売上高-変動費-固定費

2053-(1101.74÷1503×2053)-472=76.09…≒76

第3問設問2

D社が新たに営業拠点を開設する際の固定資産への投資規模と費用構造の特徴について、60字以内で説明せよ。

まっころさんの再現答案

D社の固定比率は64.24%と低いので、投資は問題ない。営業利益率が1.30%のところ3.70%なので、費用構造が改善する。

第3問設問3

(設問2)の特徴を有する営業拠点の開設がD社の成長性に及ぼす当面の影響、および営業拠点のさらなる開設と成長性の将来的な見通しについて、60字以内で説明せよ。

まっころさんの再現答案

営業拠点を開設することで将来的に収益性が改善するので、成長に繋がり将来性があるので、今後も営業拠点を開設すべき。

第4問

D社が受注したサポート業務にあたる際に業務委託を行うことについて、同社の事業展開や業績に悪影響を及ぼす可能性があるのはどのような場合か。また、それを防ぐにはどのような方策が考えられるか。70字以内で説明せよ。

まっころさんの再現答案

業務委託費が上がることにより原価が上がり、収益が悪化する可能性がある。方策は、採用・教育を行い、業務の内製化を行う。

aerozol

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