中小企業診断士|意外と知らない1次試験の過去問勉強法

中小企業診断士|意外と知らない1次試験の過去問勉強法
こんな方に特におすすめ
  • 過去問を解いたが、全然歯が立たなかった
  • 過去問の使い方が、そもそも分からない
  • 教科書やスピードテキスト等の問題集を完璧にこなしてから、過去問に取り組もうとしている人

最初に、今回の記事の重要点をお伝えしておきます。

本記事の要点
  1. 中小企業診断士の一次試験は7科目存在するため、勉強ボリュームが多く、さらに初めて見聞きする言葉が数多く登場するため、まずは習った言葉を覚えようとする意識がとても働いしまう。結果、教科書ベースの勉強に注視しがちとなり、過去問の活用度合いが低い
  2. しかし、中小企業診断士の試験において、相手である過去問の問い方を知らずに勉強を続けることは不毛な戦いとなる可能性が高い
  3. 中小企業診断士の過去問勉強で重要なのは、各選択肢の振り返り
  4. キーワード別分析ができれば、さらに得点獲得力はアップ
  5. テクニック面:断定表現とあいまい表現が見抜ければ、選択肢が絞れることもある

本記事を作成しようと考えるに至った背景

国が認める唯一の経営コンサルタント資格というフレーズを中小企業診断士協会は使っています。経営コンサルタントで求められるのは、課題解決提案能力です。そのため、中小企業診断士の試験では応用力を試すような問題が多く登場する結果、教科書を丸暗記しても合格点を確保できるような試験設計となっていません。

しかし、この重大な事実を知らないがばっかりに、中小企業診断士1次試験の合格を手にできない方が多くいらっしゃるのではと感じていました。

筆者はブログの情報発信ツールとして、ツイッターを利用しています。そして、これを固定ツイートにしています。

あっ。ちなみに、フェイスブックも最近始めてみましたが、閑古鳥がないております(泣)。

話を戻します。

ありがたいことに、ツイッターにリクエストをいただき、以下のようなやりとりを行いました。少し、蛇足的な部分もありますがご覧ください。


お礼

うな@中小企業診断士勉強中さん、リクエストありがとうございました!

分からないことあれば、どしどしご連絡くださいね。

冒頭で述べた筆者が薄々感じていた過去問を最大限有効利用した勉強法が意外と知られていない理由は、これらのツイートに潜んでいるのではとの仮説を立てました。

仮説の理由と、7科目トータルで安定して合格ラインを超えるための過去問の有効活用勉強法をお伝えしていきます。

過去問を最大限有効利用した勉強法が意外と知られていない理由

筆者の仮設

中小企業診断士の一次試験は7科目存在するため、勉強ボリュームが多く、さらに初めて見聞きする言葉が数多く登場するため、まずは習った言葉を覚えようとする意識がとても働いしまう。結果、教科書ベースの勉強に注視しがちとなり、過去問の活用度合いが低くなるのではないかと、妄想しました。

のツイートから、中小企業診断士の1次試験のボリュームが多い点が大きな阻害要因なのではないかということです。

うな@中小企業診断士勉強中さんは、財務・会計、経営情報システム、経営法務に関しては予備知識があるので、一般的な受験者よりも一歩も二歩も前を走っていらっしゃいます。そんな中でも運営管理のボリュームが多く、大変だと言われているのです。

その要因は、初めて出くわす言葉が多いことに圧倒されているからだと推察します。

中小企業診断士の試験ボリュームに圧倒される

そして、うな@中小企業診断士勉強中さんだけでなく、多くの人にあてはまる事柄であり、さらには、うな@中小企業診断士勉強中さんよりも一般的な受験者は関連知識を持っていないことを想定すると、圧倒される感覚はより大きいものだと容易に想像できます。

結果、まずは知らない単語を覚えようとするあまり、教科書を覚え、そして知識確認用の問題集をとき、その後に過去問という順番での勉強になってしまっているのだと予測しています。

中小企業診断士の試験において過去問を先に知らないのは、見えない敵と戦うことと一緒

中小企業診断士の試験において過去問がなぜ重要なのかは、次の見出しに譲りますが、相手である過去問の問い方を知らずに勉強を続けることほど不毛な戦いはありません。

かの有名な孫氏も「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と言っています。さらに、マーケティングで一番重要なことは、とことん相手をおもいやれるかです。

過去問は最高の教科書とは、いかに相手を知り尽くすことができるかと同義ですね。

業務連絡

うな@中小企業診断士勉強中さん、間違っていたらすみません。

後、お名前連呼しまくってすみませんでした(汗)。

中小企業診断士の試験勉強においてなぜ過去問が必要なのか

そもそも、なぜ中小企業診断士の試験勉強において、過去問が重要なのかについては、こちらに詳細に記載しています。まだ、見ていない方はまずこちらをお読みください。

中小企業診断士│過去問(一次)の使い方〔これだけ抑えればOK〕

2018.01.18

中小企業診断士の過去問勉強法

それでは、具体的に過去問を使った勉強法についてご説明します。

前からお伝えしていますが、頻出論点から順に過去問をといていくことです。

なお、うな@中小企業診断士勉強中からリクエストいただいた運営管理なかでも生産管理の過去問を使っていきます。

利用した過去問は、筆者がおすすめする中小企業診断士試験過去問完全マスターです。

補足

中小企業診断士の試験合格後に、まさか過去問を買うとは夢にも思っていませんでした。

中小企業診断士過去問完全マスター運営管理

久しぶりに、中小企業診断士過去問完全マスターを見ましたが、やっぱりよくできているなという感想です。

過去問の勉強ステップは以下の通りです。

1・2までは誰もが行いますが、3以降をできるかどうかで、中小企業診断士の1次試験における合格確率を高められるかに関わってきます。

後は、このステップを7科目愚直に何度も何度も繰り返し行っていきます。

3以降をご説明していきます。

過去問勉強のステップ
  1. 論点別で過去問を解く
  2. 答え合わせ
  3. 選択肢ごとに振り返り
  4. 分からなければ教科書に戻る
  5. キーワード別に分析

選択肢ごとに振り返り

過去問を解いていく時に注意しなくてはならないのは、正解だった不正解だったかの結果はどちらでも構いません。

それよりも選択肢ごとにどこが間違いなのか、また間違いの選択肢はどのように直せば正解になるのかを考えましょう。

具体例として、平成29年度第2問で解説します。

生産システムにおける ICT の活用に関する記述として、最も適切なものはどれか。

CAE(Computer Aided Engineering)を導入することにより、製品開発過程の早い段階での事前検討が可能となり、開発期間の短縮が期待できる。

CAM(Computer Aided Manufacturing)を導入することにより、時々刻々変化する生産現場の状況をリアルタイムで把握することが可能となり、納期変更や設計変更などへの対応が容易になる。

PDM(Product Data Management)を導入することにより、メーカーとサプライヤーが在庫データを共有することができ、実需に同期した精度の高い予測に基づく生産が可能になる。

POP(Point of Production)を導入することにより、タイムバケットに対して計画が作成され、調達・製造すべき品目とその量、各オーダーの着手・完了時期の必然性を明確にすることが可能となる。

正解はです。

しかし、先ほどお伝えした通り、正解かどうかは重要ではありません。

選択肢ア

正解のCAEからみていきましょう。

CAEの内容

製品開発過程の早い段階での事前検討が可能となり、開発期間の短縮が期待できる

これを見て、CAEについて内容を思い出せない場合は、教科書に戻ってCAEの部分を見直します。

文章だけでは、イメージがわきずらい方は図解を積極的に活用すると、記憶に定着しやすいはずです。

図解
CAE

詳細は、写真をクリックしてください

参考:CYBERNET

選択肢イ

CAMの内容を確認していきましょう。

CAMの内容

コンピュータの内部に表現されたモデルに基づいて、生産に必要な各種情報を生成すること、及びそれに基づいて進める生産の形式

同じようにイメージしやすいように図解(写真)も貼っておきます。

図解
CAM

詳細は、写真をクリックしてください

参考:株式会社ゼネテック

イの内容は何をさしていたのかが気になりますよね。答えは、POPです。

POPの内容

POPの訳は、生産時点管理情報

時々刻刻変化する生産現場の状況をリアルタイムで把握することが可能となり、納期変更や設計変更などへの対応が容易になる。

図解
POP

詳細は、図をクリックしてください

参考:株式会社インテリジェントシステム

選択肢ウ

ウの選択肢であるPDMを確認していきましょう。

PDMの内容

製品情報管理と呼ばれ、製品に関するデータを一元管理するシステム

図解
PDM

詳細は、図をクリックしてください

参考:ITkoara navi

そしてウの内容は、SCMとなります。

SCMの内容

メーカーとサプライヤーが在庫データを共有することができ、実需に同期した精度の高い予測に基づく生産が可能

図解
SCM

詳細は、図をクリックしてください

参考:ITトレンド

選択肢エ

イの解答がPOPでした。エは、MRP(資材所要量計画)です。

MRPの内容

タイムバケットに対して計画が作成され、調達・製造すべき品目とその量、各オーダーの着手・完了時期の必然性を明確にすること

図解
MRP

詳細は、図をクリックしてください

参考:Asprova

正解かしたかどうかではなく、各選択肢で挙げた内容が自分自身で理解できていたかどうかを確認してください。

これを論点別に何度も何度もこなしていくことで、実力は上昇していきます。

論点別に問題を解いていくと、設問での問いかけは違うものの、選択肢レベルでは同じ内容を聞いている発見があるはずです。

ネットで図解を調べる時間がもったいない方におススメ

以外と知られていないですが、中小企業診断士の1次試験、2次試験尾生産管理を理解するのにとても役立つ本で、著者はなんと中小企業診断士の先生です。

ビジネス書でさらに専門書に近い分野の書籍が再版がかかることはなかなか珍しいなか、本書は再販がかかった人気本です。

キーワード別に分析

時間があるのであれば、論点別とは違う切り口であるキーワード別に分析してみると実力はより伸びていくはずです

先ほどのCAE(ComputerAidedEngineering)を例に分析してみます。

まず、CAEが登場している問題をピックアップした表が以下の通りです。

掲載年度
  • H29‐2
  • H27‐3
  • H24‐5

10年間で3回も登場している非常に重要なキーワードです。

しかし、過去問完全マスターでは、論点別で構成されているため、CAEのように論点を横断して問われているキーワードについては、どのような問われ方をしているのかを明確に認識しずらいです。

そこで、自分でまとめなおしてみると、キーワードのどの部分を出題者が問おうとしているのかが見えてきます。問いたい部分が見えれば、そこを重点的に覚えれば得点獲得力は必然と上がっていきます。

それでは実際に、各年度のCAEに関連する部分を記載します。

平成29年度第2問

CAEを導入することにより、製品開発過程の早い段階での事前検討が可能となり、開発期間の短縮が期待できる

平成27年度第3問

CAEを導入することで樹脂や金属製の立体物が造形され、開発コストの低減と開発期間の短縮が可能となった。

平成24年度第5問

製品を製造するために必要な情報をコンピュータを用いて統合的に処理し、製品品質、製造工程などを解析評価することは、CAEと呼ばれる。

平成27年度第3問は、不正解の選択肢となっています。ここで重要なのは、どの部分で間違えそうだと出題者が期待したのかですが、それは黄色いラインが引いてある部分です。

正しい文章に直そうとすると、

コンピュータによる統合的処理で製造品質や、製造工程などを解析評価(趣味レーション)が可能となり

が入ります。

これは、平成24年度第5問の文言とほぼ同じです。

さらに、平成29年度第2問と平成27年度第3問の共通項を見ると、開発期間の短縮が見つかります。

同じ言葉が複数回登場しているということは、それほど重要な事項と考えれますよね。

まとめると、CAEで覚える必要がある内容は次の通りです。

CAEまとめ
  1. 内容
    • 必要な情報をコンピュータを用いて統合的に処理し、製品品質、製造工程などを解析評価によって製品開発過程の早い段階での事前検討が可能となる
  2. 効果
    • 開発期間の短縮
    • 開発コストの低減
注意

これ以上の肉付けしてをしていってもいいですが、7科目というボリュームを考えると、出題実績のある部分を中心に覚えていくことが重要です。

7科目受験であれば、この方法で合格点は必ず超える実力をつけられます。

教科書の場合は、これ以上に説明文や詳細な知識がのっていることが多く、試験に必要のない知識までムダに身につけてしまっているとも言えます。

相手を知ることがいかに重要かですね。

知識がなくても、国語表現から選択肢はある程度絞れてしまう

運営管理は知識を問われるので少し別ですが、企業経営理論経営情報システム経営法務については、知識がなくても国語表現である程度選択肢が絞れるようになっています。

基本は、先ほどの頻出論点を確実に正答していけば、合格点は確保できます。しかし、本試験では、初登場の言葉に出くわすことも少なくありません。その場合は、以下の内容をもとに選択肢を絞ってみてください。意外と正答に導ける問題がみつかるはずです。

  • 断定表現
  • 経営において、確実に言い切れることはありません。可能性が高そうなどあくまで仮説を立て、それを実行検証していきます。

    これは、中小企業診断士の試験についても当てはまります。

    絶対必須などの言い切っている文言は、上記の理由から不正解である可能性が高いです。

  • あいまい表現
  • 逆に、断定表現の対照的なあいまいな表現は正解である可能性が高いです。

    かもしれない可能性もあるなどは、言い切っておらず、100%否定はできないためです。

参考:あわせて読みたい

中小企業診断士の1次試験合格は過去問研究を徹底にすべし

中小企業診断士を独学で突破するためには、過去問を徹底研究することが一番の近道です。

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筆者の失敗談をもとにした過去問の具体的な使い方について言及しています。

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2018.01.18

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2018.02.05

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中小企業診断士|おすすめのテキスト4選〔2次試験の財務に効く〕

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まとめ

冒頭にのせた内容と同じですが、重要ですので、再度掲載しておきます。

まとめ
  1. 中小企業診断士の一次試験は7科目存在するため、勉強ボリュームが多く、さらに初めて見聞きする言葉が数多く登場するため、まずは習った言葉を覚えようとする意識がとても働いしまう。結果、教科書ベースの勉強に注視しがちとなり過去問の活用度合いが低い
  2. しかし、中小企業診断士の試験において、相手である過去問の問い方を知らずに勉強を続けることは不毛な戦いとなる可能性が高い
  3. 中小企業診断士の過去問勉強で重要なのは、各選択肢の振り返り
  4. キーワード別分析ができれば、さらに得点獲得力はアップ
  5. テクニック面:断定表現とあいまい表現が見抜ければ、選択肢が絞れることもある
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